岩手の南部鉄器工房 釜定 による鉄瓶。
南部鉄瓶古来の「焼抜き」という技法で錆止めを施されており、充分に焼抜きをなされた鉄瓶は金気を生じません。
外面は本漆で仕上げられており、使っていくうちに、光沢や鉄肌の味わいが増してきます(2つ並べた写真の左側は六年間、ほぼ毎日使い続けたもので、深みのある質感が出ています)
内側が焼き抜きで造られている鉄瓶は、使えば使うほど水中のミネラル(湯垢と呼ばれている)が付着して、まろやかな白湯が飲めます。お茶やコーヒー、ハーブティーなど、自宅で飲むものが驚くほどおいしくなります。
形状は簡素で機能的。わずかに下の方に重心をおいた柔らかい形状はコンロと相性が良く、火の熱量を無駄なく鉄瓶に伝えられる様に工夫されているように見えます。取手は太さと蓋からの距離が良い塩梅で、布巾で使って持つのにも丁度良いです。
また、お湯を注ぐ際に蓋が滑りにくい窪んだ形状になっており、安心感があります。
日々使う事を緻密に考えられている、伝統文化と日本の職人が生み出した逸品です。
容量:約1.6L満水時(通常蓋を閉めて沸かす場合は1.2L程度が妥当です)
サイズ:約φ170(全幅205)xh225(mm)※取手含む
熱源:ガスレンジ・石油ストーブ・炭火・石油ストーブ・ハロゲンヒーター・IH(弱)